昨年大ブームを呼んだラグビー日本代表の“支え”が、コンサドーレ札幌を後押しする。大正製薬が今季から札幌とオフィシャルパートナーとして新規契約した。新型コロナウイルスの影響を受ける先行き不透明な中で、スポンサーとなった経緯や今後の展開を同社担当者に聞いた。

発表されたのは3月31日。同じタイミングで浦和とも契約した。昨季からの神戸、名古屋と合わせて同社がサポートするJ1クラブは4つとなった。その中のひとつに札幌を選んだ理由を担当者は「ファン、サポーターのサッカーに対する熱量に魅力を感じた。リポビタンDの『夢に向かって頑張る人を応援する』というコンセプトと親和性が高いため、クラブ、サポーターを応援させて頂きたいと考えた」と説明する。

ラグビー日本代表の露出は昨年、一気に爆発した。看板商品「リポビタンD」の文字が入った桜のジャージーや練習着などの姿を目にする機会は増えた。同社はラグビー人気が下火だった01年からスポンサーとしてずっと支えている。そしてW杯での快進撃で、にわかファン続出の大ブーム。長年の支援が結実した。そんな先読みの目利きが、今度は札幌をサポートする。

札幌のスポンサーは現在、石屋製菓を筆頭に9社のオフィシャルトップパートナー、大正製薬を含む19社のオフィシャルパートナー、ほかにクラブパートナーと分類される。今後の展開について「スポンサードゲームやサポーター向けリポビタンDサンプリング、リポビタンDとのコラボレーションボトルの発売を計画しています」と同社担当者は口にする。「ファイト イッパ~ツ」の精神を味方に、札幌はコロナ禍を乗り切る。