北海道コンサドーレ札幌に新兵器が導入された。2日から選手のエネルギー補給のため「きなこ甘酒」の摂取が開始された。

前日1日から再開された全体練習の最後、大塚俊介フィジカルコーチ(38)から選手に指示。7月4日から再開されるリーグ戦に向けて、コンディションを支えていく。

北海道産の黒千石きなこをブレンドしたゆめぴりか、ななつぼしの米こうじによる甘酒で、疲れた体をリカバリーする。同コーチが練習直後のエネルギー補給を自然食品から摂取してほしいと探し、理想のドリンクに出会った。夏場は疲労が蓄積する。今後は連戦も予想されるため、乗り切るパワーを蓄えてもらうのが目的。甘酒は発酵食品のため、腸内環境を整える効果も狙える。もちろんノンアルコールだ。

選手からは歓迎の声。FW鈴木武蔵(26)は元々甘酒には「奥さんに『すごく体にいいよ。足がつらないようになるかも』って勧められて、試合前日などに飲んでいた」と、なじみは深い。チームメートのなかには飲み慣れない味に抵抗感を見せる選手もいたというが、鈴木は「添加物も入ってないし、すごくいいと思う」と摂取を続けていく予定。札幌は北海道の恵みとともに戦っていく。【保坂果那】