北海道コンサドーレ札幌FWジェイ(38)の通訳を務めるハリー・ビッソル氏(36)が、デザイナーデビューする。

デザインを手掛けたTシャツがクラブ公式グッズとして7月に発売される予定だ。ジェイやFW鈴木、MFチャナティップら札幌の選手を描き上げたイラスト入りで、限定100枚での販売になりそう。「Jリーグで通訳がグッズを出すなんて、多分俺しかいないかもしれないよね」と、異例の起用を喜んだ。

新型コロナウイルスによる外出自粛期間の、おうち時間を利用して選手の絵を描くことを決めた。「みんなストレスがたまっているだろうなって思って、試合が始まったら戦うぞって気持ちをテーマにした」。「ファイティングスピリット」と題し、格闘ゲームやカンフー映画をモチーフに、闘争心を押し出すイラストを仕上げた。

1枚完成まで約31時間の大作。細かな部分にもこだわり、ジェイや鈴木の腕のタトゥーは本人から送ってもらった写真を参考にした。イラストをインスタグラムで公開するとサポーターや選手本人たちからグッズ化を希望する声が相次ぎ、販売が決まった。出身の英国では大学卒業後に6年間グラフィックデザイナーとして働いていた経歴の持ち主。「すぐ売り切れるかな」と自信作だ。

リーグ再開は本職である通訳としても待ち遠しい。サポーターへ「いつも俺のインスタでいいねやコメントをくれてありがとう。みんなでサッカーを楽しめるのがすごく楽しみ」とメッセージを送った。【保坂果那】