北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬(27)が19日、札幌・宮の沢で関東遠征前最後の紅白戦(45分×2)に定位置ボランチでフル出場した。1日からの全体練習では4度目の紅白戦。前回14日に続いて2度目となる90分のゲームをこなし「他チームと練習試合ができない環境の中で、みんなが激しく良いゲームができた。90分の試合を多くこなすことで体力も戻ってくるし、強度も上がる」と、手応えも上々だ。

リーグ再開初戦となる7月4日横浜FC戦(ニッパツ)までには2度の対外試合(非公開)を予定している。ゲーム体力を取り戻すとともに「ミスもまだまだ多く、精度を上げられる場面はもっとある。連係面やプレー1個1個の強度を上げたい」。22日からの関東遠征で課題をクリアし、敵地4連戦に備えていく。

この日、Jリーグ再開に先立ち開幕したプロ野球にも触れ、同じプロ選手として「1歩ずつだと思うけど、精いっぱい全力でやることで、少しでも元気づけられたら」と役割を自覚する。新型コロナウイルスの影響による活動休止期間を受けて「サッカーが自分にとって全て。コロナのおかげで良いことにも気づけた」。中断期間につのらせたサッカー愛をぶつける日は、もうすぐだ。【浅水友輝】