今季限りで退団するセレッソ大阪のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(63)が4日、残り4試合への意気込みを語った。現在2連勝中で5位に位置し、クラブ過去最高の2位に入る可能性がある。

「我々の精神は失点しないのではなく、ゴールを入れることにある」。この日の練習後、オンライン取材に応じたスペイン人指揮官は明確にコメントした。一部で守備的なサッカーと指摘されたことに対する反骨心があるようで、信念は「いい守備からいい攻撃が生まれる」。その結果で昨季は5位、今季も上位争いを演じている。

「この2年間、我々は試合だけではなく練習でも闘う姿勢を見せてきた。私はC大阪が大好きで、選手の仕事へ向かう姿勢、タレント性が強みだと思う。選手もサポーターやクラブのために、できるだけJリーグを上位で終わる重要性を分かっている。その精神や、日々の仕事に対しての疑問はまったくない」

5日は13位北海道コンサドーレ札幌戦(札幌ド)に臨む。5位C大阪は天皇杯に出場できる2位ガンバ大阪とは勝ち点4差、来季のACL出場権が得られる3位名古屋グランパスとは同1差。4位にC大阪と同じ勝ち点ながら得失点差で鹿島アントラーズがいるが、上位陣でC大阪が残り4試合と最も多く、自力で3位をつかめる位置にいる。

「少なくとも最近の2連勝が、喜びと自信をチームに与えている」と指揮官。残り4戦全勝すれば計6連勝でシーズンを終えられ、天皇杯でタイトルを獲得できる可能性が生まれているかもしれない。C大阪での2年間の総決算にふさわしい舞台が、近くにある。【横田和幸】