ガンバ大阪のブラジル人FWパトリック(33)が、6日の湘南ベルマーレ戦(BMWス)でプレーすれば、J1通算200試合目の出場となる。現在199試合66得点、今季30試合7得点のエースは5日、オンラインで取材に応じ、現在の心境を語った。

「G大阪で達成できるのはうれしいし、日本のサッカーで一番、自分が実績を残せたG大阪にいられるのはうれしい。湘南戦をメモリアルな試合にしたい」

外国籍選手では、同じブラジル人で神戸などに在籍したFWマルキーニョスの333試合が最多。

13年の川崎フロンターレを皮切りに、日本で実績を重ねてきたパトリックは「昨年末から難しい状態にあった」と、チームの戦力になりきれていなかったことを振り返りつつ、「自分ができることを信じていたし、その中で宮本監督が自分に何を要求し、何が足りないか話をしながら改善する努力をした。G大阪を離れる選択肢はなかった」。

今季も当初は後半途中からの出場が圧倒的に多かったが、チームが12戦不敗の快進撃を始めた9月以降は先発の一角に食い込み、前線からの守備でも大きな貢献をしている。

今季残り3試合となった現時点で、G大阪は2位を死守しており、残り全勝すれば自力で天皇杯出場権を獲得できる。

14年度の年間3冠、15年度の天皇杯連覇を達成した当時の主力だったパトリックは「自分自身は今、ゴール数の目標はまったくないし、どの試合も決勝のつもりで臨む。チームの勝利のために得点、アシスト、守備など何でもいいので貢献したい」と無欲のプレーを誓った。【横田和幸】