天皇杯初優勝を果たした川崎フロンターレMF中村憲剛(40)が、この試合をもって18年間の現役生活にピリオドを打った。出番はなくベンチで試合終了のホイッスルを聞き、「ホッとしました。みんなが駆け寄ってきてボロボロ泣くから、(涙を)もらっちゃいました。こんな幸せなサッカー選手いないと思います」と、笑顔でプロ生活を締めくくった。

1点リードの終盤に相手の猛攻を受けたため、指揮官は延長戦も見越して中村の投入を見送ったという。それでも中村は「次のステージに向かうチームでもあるし、20年シーズンで止まる人間がどう関与していくか、オニさんも考え抜いてくれたと思う。(ホームでのリーグ最終戦の)浦和戦で90分見せられて、悠(小林)にアシストもつけられてよかった。で、天皇杯も取れたので言うことなし。こんなすばらしいサッカー人生の終わり、誰も予想していないと思います」とすがすがしい表情を見せ、悔いなく選手生活を終えた。