J1浦和レッズにレジェンドが戻ってくる。浦和のOBでサッカー元日本代表の鈴木啓太氏(39)が社長を務めるアスリートの腸内細菌を研究するAuB(オーブ)株式会社が、浦和のアカデミー強化(18歳以下)を目的としたパートナー契約を締結することになった。

契約期間は21年シーズンから23年シーズンまでの3年間。専用特設ECサイトを通じて購入したAuBサプリメント「AuB BASE(オーブ ベース)」の売り上げの10%を、アカデミーの強化費等に充てるという。

鈴木氏は00年に浦和に加入し、15年に引退。浦和一筋で、同氏が背負った背番号「13」は代名詞ともなった。そのレジェンドが今度はクラブのパートナー企業として、6年ぶりにクラブに戻ってくる。今回の契約は、アスリートの腸内細菌の研究から得た売り上げを次世代アスリートの育成等に還元する新たなスポーツ支援の形。また、ホームタウン内の各種団体や浦和レッズのパートナー企業向けに、同社による一般向けの腸活に関する講演会の実施も計画しているという。

鈴木氏は「会社を設立するきっかけの1つが、『身体がしんどくて観戦に行けない…』という長年のレッズ、サポーターからの一言でした。健康の課題はアスリートも一般人も同じ、極端な生活をするアスリートの健康的な腸内環境を研究することで得るデータを一般人の健康に還元することができるのではないかと考え、ネクストセカンドキャリアにこの仕事を選びました。レッズファン、サポーターの健康に寄与しながら、さらに、レッズというチームにも貢献するという、今回の新たな輪に、私自身がドキドキしています」と話した。

浦和の立花洋一社長は「浦和レッズOBであり、クラブへ多大なる貢献いただいている鈴木啓太氏が代表取締役を務めるAuB株式会社様が、今シーズンから浦和レッズの新たなパートナーとしてご協賛いただけることを非常にうれしく思っております。今後、AuB株式会社様の事業発展と、浦和レッズアカデミーの強化や地域の健康促進活動などを共同で行って参りたいと存じます」とコメントした。