静岡・藤枝東高から今季J2ツエーゲン金沢入りしたDF稲葉楽(がく、3年)が1日、藤枝市内で行われた同校の卒業式に出席した。式を終えると、クラスメートらと記念撮影し、サインにも応じた。「一緒にサッカーをやってきた仲間と離れるのは少し寂しい気持ちがある」と別れを惜しんだ。

今年1月から金沢のキャンプに参加。約1カ月間の長期合宿を経て、心身ともに成長した。体重も約5キロ増えたという。プロ1年目の目標だった「ベンチ入り」も、現在は「スタメンを取りたい」と上方修正。日々の練習で自信をつけたことで心境も変わった。

「プロ相手にも通用する部分はある」。持ち前の対人の強さを生かしたプレーでアピールを続けている。2月27日のV・ファーレン長崎との開幕戦は1-2で敗戦。メンバー入りはできなかった。当面の目標は1日でも早いプロデビュー。稲葉は「頑張っていきたい」と決意を新たにした。【神谷亮磨】