2戦連発中の鹿島アントラーズFW上田綺世(22)が16日、徳島ボルティス戦(17日)に向けオンライン取材に応じ「ここから全部勝って優勝するぐらいの気迫を見せていきたい」と相馬新体制での巻き返しへ決意を口にした。

クラブは14日、ザーゴ監督(52)の解任と、相馬直樹コーチの就任を発表。相馬監督の指揮で3日間の練習を経て、徳島戦に向かう。15日の紅白戦では鹿島らしい激しい球際や戦う姿勢が顕著になり、各選手が意見を積極的に交換する場面も見られた。

上田は「チーム状況は変わりましたが、試合は続きますし、僕らもパフォーマンスをどんどん上げていかないといけない」と話し「具体的な変化は試合で出ると思う。そこの変化を逆に見てほしいと思います」と相馬体制の初陣白星へ意欲を見せた。

上田は今季、開幕の清水エスパルス戦で足を痛め、第2節から3試合欠場していた。ザーゴ監督の解任に「けがもありましたけど、戦力になれなかったのは悔しい。去年の連勝や、終盤の強さを今季、頭から出していければ、ザーゴさんの状況も変わったと思うし、今の状況は変えられた思う。そこの悔しさを感じている」と率直な思いを吐露する。

4月7日の柏レイソル戦、11日のコンサドーレ札幌戦と2試合連続で得点中。鹿島に加入後、得点をした試合は負け知らずで、FWとしての役割を果たしている。チームは現在、15位と低迷しているだけに「今の結果では絶対ダメですし、ダメですし。ここから全部勝って優勝するぐらいの気迫を見せていきたい」と、3戦連続得点へ強い決意をにじませた。【岩田千代巳】