高校年代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグEASTが主戦場の青森山田は18日、ホームで横浜FCユースと対戦する。開幕2試合を13得点無失点。攻守に圧倒的な内容で連勝発進した。今年1月の東北新人戦までコンビをほとんど組んでいなかったセンターバック(CB)のDF三輪椋平とDF丸山大和(ともに3年)が、好調チームを堅守で支えている。

前年度の全国選手権準優勝メンバーから前主将のDF藤原優大(18=現J1浦和)ら守備陣が総入れ替え。三輪は「『今年は守備がカギ』と(黒田)監督や正木コーチから言われてました」。プレミア開幕前の遠征では守備のミスが目立ったが、初戦の浦和ユース戦前に「後ろの選手で声を出してやろう」と意思統一して修正。「浦和を無失点に抑えて自信になり、2試合目の市船戦も前の選手が点を取ると信じ、完封できた。ゼロで勝ち切る試合を継続したい」。横浜FCユース戦でも完封にこだわる。

三輪は同選手権で苦い記憶がある。山梨学院との決勝は2-2で延長戦を終えPK戦に突入。キッカーを務めるも、結果は失敗。「3年生、チームに申し訳なくて最初は切り替えられなかった。蹴ったボールがゴールを外れるシーンはずっと覚えていて、自分は何やってるんだと…」。今は前だけを向き「(藤原)優大さんのようなDFリーダーになりたい」と後継者を目指す。

前年度の丸山は主にBチームでプレーしていた。同選手権青森県大会ではメンバー外。本大会メンバー30人には入ったが、帯同する25人には残れず「来年(21年度)のスタメンを狙っているのに(一時)自分の立ち位置を見失った」という。それでも努力を重ね、今季は定位置をつかんだ。「2連勝の慣れが出ないようにチームで気を引き締めて3連勝したい」と力を込める。

悔しさを飛躍の糧にするCBコンビが三たび完封締めに挑む。【山田愛斗】