北海道コンサドーレ札幌に加入したナイジェリア出身のFWガブリエル(25)が5日ルヴァン杯ホーム鳥栖戦(札幌ド)でJリーグデビューする可能性が出た。4日、札幌・宮の沢での練習に参加。初のベンチ入りが濃厚となった。「もしチャンスをくれたらデビュー戦なので全力を出してチームのために頑張りたい」と意気込んだ。

26日にチームの練習に合流したばかり。「みんな温かい。全員と友達」とチームにもなじみつつある。公式戦からは約8カ月遠ざかり、試合勘に多少不安はある。だが、北海道内には練習試合の相手がおらず、新型コロナウイルスの影響もあり、移動も制限される。そのためペトロビッチ監督(63)は「練習試合で彼が試合勘を取り戻すのは難しい」と、公式戦を経験させる考えだ。本人も「少しずつコンディション上がった。早く試合に出たい」と待ち望む。

勝てば他会場の結果にかかわらず3年連続の1次リーグ突破が決まる。この日、攻撃練習ではシュートを何度も決め、左足の感覚はさえている。「ゴールを決められたらうれしいけど、チームが勝つことが一番」。ガブリエルの日本での挑戦が幕を開ける。【保坂果那】