鹿島アントラーズがFC東京に快勝し、今季初の連勝で9位に浮上した。

前半22分、左コーナーキックから東京五輪世代のDF町田浩樹が頭で合わせ先制。町田はDFながら、チームでトップタイの4得点目となった。

前半45分には、20歳のMF松村優太のリーグ初得点で追加点。後半42分には、右腕の負傷からスピード復帰したFW上田綺世が、ピッチに入ってわずか1分20秒でで右からのクロスを右足で合わせ勝利を決めた。

相馬直樹監督が就任後、初めてホームのリーグ戦の白星となった。

相馬監督は「(東京が)かなりタイトな守備からカウンターの狙いを持ってということは、いろんな情報の中でイメージしていました。簡単ではないゲームで先に点を取り、追加点を取り、最後突き放す。非常に選手たちがエネルギーを持って戦ってくれた」と選手の奮闘をねぎらった。

リーグ戦では今季初の連勝。試合前、「勝ちきって勝ちのサイクルをつくっていく意味では大事な試合になる。エネルギーを持ってチャレンジしよう」と鼓舞し、選手たちをピッチに送り出した。

理想の展開で勝ち点3を手にし、指揮官は「ゲームに入ったところから、最後終わるところまで集中しきってやってくれたことに感謝したい。形になったことも含めてよかった」と振り返った。

次節は中2日での名古屋グランパス戦。ここから月末の川崎フロンターレ戦まで上位との対決が続く。相馬監督は、まずは12日の名古屋戦に向け「相手より短い休息期間になるが、我々には残りの選手も含めて準備している選手がいる。よりピッチで戦える状態をつくって名古屋に乗り込みたい」と見据えた。

【岩田千代巳】

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