名古屋グランパスが得意の「ウノゼロ(1-0)」勝利で白星発進した。

名古屋にとって9季ぶりとなるアジアの舞台でマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムと対戦。前半は荒れたピッチに大苦戦した。押し込みながらゴール前でパスの精度を欠いた。

マッシモ・フィッカデンティ監督(53)は「試合前にも話した通り、難しい試合になった。ただあせってはいけない。我慢比べになる」と振り返る。厳しい戦いの中で2つのジャッジが名古屋に勝利をもたらした。

後半15分、MF阿部が決勝点となるゴールを決めた。ゴール前のFW山崎からのラストパス。その山崎のイチがオフサイドだとジョホールの選手は猛抗議も、認められず。そして後半ロスタイム2分、ジョホールMFベルクソンが同点ゴール、と思いきやゴール前での木本との競り合いがファウルと判断されノーゴール。主審の笛に救われた。

阿部は「どの大会でも初戦で勝ち点3をとるのは難しい。その中でゴールを決めて、貢献できたのはうれしい」。指揮官も「難しい状況で90分、(気持ちを)切らさずに戦えた。勝ちきれたことば素晴らしい」と評価した。

苦しみながらも。らしいスタート。16日間で6試合、過密日程の集中開催で次戦は中2日で初戦を2-0勝利した浦項(韓国)戦。フィッカデンティ監督は「(浦項は)いいチーム。それよりもしっかりリカバリーして、どういうメンバーで、どういう試合ができるかだ」と自チームに目を向ける。アジア王者へ、過酷な戦いが幕を開けた。