北海道コンサドーレ札幌は、21日のアウェー大分戦(昭和電ド)で今季初のリーグ3連勝を狙う。前節14日の東京戦でJ1初得点を含む2ゴールを決めたMF青木亮太(25)が、J1初の2戦連発に挑む。前節に続きシャドー(1・5列目)での先発が予想され、好調アタッカーの得点で、チームを2年ぶりの3連勝に導く。

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青木の得点感覚は高まっている。14日東京戦(3○2)では2ゴールを決めて逆転勝利に貢献。1点目はプロ8年目でJ1リーグ戦初得点だった。20日、札幌・宮の沢でチーム練習に参加し「結果を出せたのはすごくいい。チームの状態がいいのが自分の調子を上げている要因」と好調を実感。勢いそのまま、大分戦でも仕掛ける。

2試合連続得点中のルーキーFW小柏とともに得点源となる。J2では名古屋時代の17年に5戦連発を経験しているが、J1初の2戦連発へ。チームの3連勝もかかっており「連係が良くなってきている。大分戦でも見せなければいけない」。好連係でゴールを生み出す。

古巣のサポーターからの祝福が原動力になる。東京戦後、ネット上などで元所属先の名古屋サポーターも青木の活躍に好反応を見せていた。「多分喜んでいただけたのかなと思う。札幌の人だけじゃなくて名古屋の人も喜んでもらえるのはうれしいし、愛されているのかなと思う」と、照れくさそうに振り返った。名古屋時代は大ケガで苦しむシーズンもあった。そんな苦労も見てきたサポーターに向け「これからもそういう人のためにも頑張っていきたい」。チームが変わっても、活躍を届け続ける決意だ。

12位だった昨季のチームは2連勝までで、勝ち点を積み重ね続けられなかったことで上位進出できなかった。今季は現在8位で、3位鹿島など勝ち点41で3~5位のグループとは6点差。「しっかりやれることをやって、勝利していけたら」と青木。ホームでは2-0の完封勝利を挙げた相手に、敵地でも勝ち点3を奪いにいく。【保坂果那】

○…ペトロビッチ監督(63)は選手の油断を恐れた。大分戦は累積警告による出場停止のMF宮沢や主力のケガ人を欠いて戦うが、自チームより上位のチームを破っての2連勝中。「勝てるだろうって思うことはよくある」と警戒する。大分は現在19位で降格圏脱出を目指している。だからこそ「明日は簡単なゲームにはならない」。中2~3日の7連戦の初戦で好スタートを狙う。

◆札幌のJ1連勝記録 過去最長は4連勝で、19年4月13日C大阪戦(1-0)から横浜(3-0)、磐田(2-1)に続き5月4日神戸戦(2-1)まで白星を重ねた。3連勝は98年の1リーグ時代も含め5度記録。98年10月31日V川崎戦~11月7日市原戦(Jリーグ時代)、01年9月29日神戸戦~10月17日広島戦、17年11月18日清水戦~12月2日鳥栖戦。ペトロビッチ監督が就任した18年は4月7日名古屋戦~同14日柏戦、8月19日東京戦~9月1日神戸戦の2度。J2では00年の14連勝が最長。