柏レイソルは、FW瀬川祐輔(27)の今季初ゴールで徳島ヴォルティスに競り勝った。

残留争いから脱出するためにも、互いに負けられない試合。前節のサガン鳥栖戦でプレスがはまらず敗れた教訓を生かすために、ネルシーニョ監督はもう1度、最終ラインの選手を集めて対話し、選手の意見を取り入れながら組織的守備を構築。最終ラインを少し上げ、コンパクトな陣形にすることで、各選手が連動してプレスをかけ、ボールを奪うと素早いカウンターを繰り出した。

指揮官は、徳島戦に挑むにあたり「1人1人が出し切れるもの、それ以上のものを求められる。組織的に戦う姿勢がものを言う試合になる。個々のパーソナリティーと献身性が求められる」と選手を送り出していた。

前半38分、徳島GK上福元のパスミスを、FW瀬川がマイボールにし、ペナルティーアーク付近からシュートを打ち先制。その虎の子の1点を、全選手がハードワークで守りきった。

ネルシーニョ監督は「選手たちが要求に応えてくれた。勝ち点6以上の価値のある試合。選手が今後、戦いを進めていく上で重要な勝ち点を取ってくれた」と選手の奮闘をたたえた。