鹿島アントラーズは、FW上田の今季9得点目などでガンバ大阪に快勝した。9月に入り、ルヴァン杯を含め公式戦は3戦連続無得点で3連敗。9月は茨城県独自の緊急事態宣言で、ホームでの試合は無観客だったが、今節からワクチン接種証明書など条件付きで有観客での開催となった。G大阪相手に攻撃が奮起し勝ち点3を手にした。相馬直樹監督の一問一答は以下の通り。

-試合の総括

まずは、久しぶりになりますが、ホームでサポーターと戦うことができました。関係者の皆さんの力もあって、今回、ホームで後押しを受けながら戦うことができたと思います。苦しい状況でしたが、勝ちを持ってこられた。協力してくださった方々、サポーターの力が大きかったと思います。まずは感謝を申し上げたい。ゲームですが、エネルギーを持って入りたいと話していた中で、そういった部分は前半からも出してくれていたと思います。多少固さ、単調さもあったかなと。お互いにですが、勝ちがないチーム同士の中で、少し、もう1つ、出しているパワーが少し空回りではないですが、ちょっとそういった部分は多少あったかなと思います。後半に入って、選手たちがもう一段、「このままだったら難しいよ」と話をしてハーフタイムで送り出したが、立ち上がりから相手を押し込み、そしてボックスの中に入っていくことにエネルギーを使えるようになっていきました。そういった流れの中から先に点を取ることができた。そして、点を取ってガンバさんも前に出るから、我々も出やすくなったこともあるが、やはり、公式戦で3試合点が取れていなかったことも含めて、1点目が取れるまでは全体的に重さというか、固さがあったとあらためて思います。やはり1点取ってから、非常にいろんな意味で攻撃の所でアイデアが出てきたり、タイミングが合ったり、そういったものが増えたのではないかと感じています。そういったものを次のゲームにつなげていければと思いますが、本来であれば3-0で終わりたかった。そこは我々が反省すべき事として、今の現状を受け入れて、次のゲーム、川崎さんとの戦いになりますが、持っているものをぶつけて、今日と同じようにサポーターの皆さんと喜べるように頑張りたいと思います。

-前節から先発4選手を入れ替えた。ねらいは?

福岡戦のあとも、トレーニングマッチ、1週間あって、このままではいけない、そういうエネルギーとパワーを実際、ピッチで表現してくれた選手。他にもいましたが、組み合わせや、ガンバさんとのかみ合わせを含め、狙いを持った中で、エネルギーを持っている、点が取れていないという中で先に失点が来てしまう中で重苦しさ、固さがあったと思うので、そこにもう1つ思い切りといいますか。多少ダメでも何度でもチャレンジして、風穴をあけにいこうというエネルギーのある選手のイメージで変更したのは、僕の中にはありました。

-試合前は「元気がない」という言葉もあった。この試合で、元気、エネルギーを取り戻したか?

「元気がない」って、試合前に元気がないとは思っていないので(笑い)。それは、前回の福岡戦で「元気がない」という言葉を使いました。それをしっかり受け止めた中で、じゃあどうする? 非常に抽象的な話になりますが、見ている人が感じられるような、勝利に向かって、ゴールに向かって、いろんなものをより上へ、前へというエネルギーを感じられるような方向に、1週間準備してきたつもりです。それでもやはり、重さは実際にあったと思っています。1つ、この世界は1点、1勝が大きなエネルギーになるので、いい方向に使っていけるように。次のゲームに迎えるようにしたい。