コンサドーレ札幌は広島に0-2で敗れ、2試合連続の完封負けを喫した。前半3分に失点を許し、後半39分にPKで2点目を献上した。ホーム4連敗は、18年就任のペトロビッチ監督(63)体制では昨季に続く2度目のワースト。同監督は「いい戦いができているなか、結果につながらないゲームが続いている。痛い敗戦だ」と表情を曇らせた。

好機をつくっても、決めきれない。観戦するサポーターにも不満が募る。試合後、ピッチを1周してあいさつする選手への拍手の量は少なかった。前半22分、DFをかわして放ったシュートを相手GKに阻まれたMF金子は「自分は攻撃の選手なので無得点で終わってしまうことにすごい責任を感じている。自分を情けなく思う」。サポーターに勝利を届けられず「申し訳ない」と悔しがった。主将のMF宮沢も「見ている人がモヤモヤするゲームを減らしていかないといけない」と誓った。

パスで相手を崩し、連係でゴールを奪うのが指揮官の掲げるサッカー。我慢強くスタイルは継続するが、宮沢は「崩しのアイデアが足りない」と反省。チームでイメージの共有を追求しながら、今季残り8試合。金子は「次の試合は内容より結果が大事。自分たちは1つの勝利が必要」と口にした。まずは10月2日アウェーG大阪戦で連敗を止め、約1カ月後の同24日福岡戦でホーム連敗をストップする。【保坂果那】