北海道コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督(64)が来季も続投することが決まった。オフ明けの20日、札幌・宮の沢で練習を行った。

18日に64歳の誕生日を迎え、チームや報道陣らから祝福を受け、来季への思いを語った。「札幌は監督としての最後という思いでいる。1年間選手たちとともに健康で充実した1年を過ごせられれば」。“札幌愛”を貫く。

18年に札幌の監督に就任した。クラブではこれまで09~12年の石崎信弘監督(63、現J3富山)の4季が最長だったが、初の5季目の指揮を執ることになる。06年から広島、12年から浦和の監督を務め、来日16年目。「あっという間だ。時間が過ぎるのが早く感じるのは、いかに私が日本で充実した日々を送らせてもらっているか」と振り返る。現在J1で482試合(215勝111分け156敗)。J1に残留すれば外国人監督初の500試合を来季中に迎えることになりそうだ。

今季は残り6試合で12勝6分け14敗。指揮官は目先の結果より、その先を見据えてチームづくりに取り組んでいる。その上で「チーム、選手が成長していくなかで今後の戦いで結果に結びつけていけたら」と話す。この日、クラブハウスに到着すると自身の顔のお面を装着した選手やスタッフによるサプライズのお出迎えを受け、高級スーツケースをプレゼントされた。報道陣からは来日年数と同じ16年もののウイスキーなどを受け取った。「幸せな気持ち」と笑顔だった。

◆札幌の監督在任期間 09~12年の石崎信弘の4年がクラブ最長で、18年就任のペトロビッチが今季終了時に並ぶ。99~01年の岡田武史、04~06年の柳下正明が3シーズン務めている。