最下位の横浜FCが、19年シーズン以来、3年ぶりのJ2降格が決まった。

勝利が絶対条件の中、ヴィッセル神戸に完敗。降格は他会場の結果にもよったが、対象チームの湘南、徳島、清水が全て勝利したことにより、奇跡の逆転残留はかなわなかった。試合後、監督、選手、スタッフがピッチを一周。バックネット裏で声援を送り続けてくれたファン、サポーターからはブーイングが飛んだ。先発したFWフェリペ・ヴィゼウは、人目をはばからず涙した。

前半9分に先制点を献上。日本代表FW大迫に、左サイドを突破され、ペナルティーエリア内の左からゴールのニアサイドをぶち抜かれた。同31分にはPKを許した。これをMFイニエスタにゴール左へ沈められ、前半だけで2失点。個で勝る相手に対し、主導権を握られた。後半も相手にボールを支配され、攻撃の糸口を見いだせなかった。

昨季の20年シーズンにJ1昇格し、15位と健闘した。この年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響による過密日程などを考慮され、J1では降格はなかった。仮に降格があったとしても、残留は決めていたことになる。

迎えた今季は開幕から6連敗。4月7日には19年途中から指揮を執っていた下平隆宏監督(49)が解任された。ユースの監督だった早川知伸監督(44)が昇格したが、順位を上げることは出来なかった。