新生・藤枝東が8得点で浜松西に圧勝した。今月2日就任の鷲巣延圭(のぶよし)監督(41)は、前日15日の1回戦で公式戦初采配となるはずが、相手の焼津水産の棄権で不戦勝。この日、実戦を通じての新チーム公式戦初勝利となった。同監督は「緊張感がある中でよくやってくれたと思う」とうなずいた。

前半7分、DF海貝(うみがい)俊輔(2年)がCKを右足で合わせて先制。序盤で先手を取ると、後半で畳み掛けた。FW井藤璃人(りひと、2年)のハットトリックなど、最後まで得点を重ねた。攻撃力の強化を目指す鷲巣監督は「まだまだ物足りなさはあるが、初戦としては良かった」。シュート11本で8点の結果に及第点を与えた。

目標は新人戦、総体、選手権の県3冠。海貝は「1つの1つの積み重ねが大切。練習から一丸となってやっていきたい」と気を引き締めた。新指揮官の下、まずは2年ぶりの新人戦制覇を目指す。【前田和哉】

◆鷲巣延圭(わしず・のぶよし)1980年(昭55)4月9日、静岡市生まれ。藤枝東高2年時に全国選手権出場。3年時は主将を務め、高円宮杯全日本ユース優勝。筑波大卒業後、浜松南、金谷、科学技術などで監督を務め、昨年4月に母校に赴任。今月に小林公平前監督と役職を交代。ヘッドオブコーチング(育成担当)から監督に昇格した。家族は夫人と1男1女。