J3藤枝MYFCの新体制発表会見が17日、藤枝市内で行われ、新加入選手14人がそれぞれ今季の抱負を語った。即戦力として期待されているFW土井智之(24)は「ゴールを取ることが自分の仕事。数字でチームに貢献したい」と意気込んだ。

異色の「逆輸入ストライカー」だ。土井は神戸弘陵高(兵庫)から常葉大(浜松市)に進学。同大では元日本代表の沢登正朗氏(52、現清水ユース監督)の指導を受け、2年時から背番号「10」をつけて活躍した。土井は「沢登さんにはFKを教えてもらい、自分の1つの武器になった」。キックの精度を磨き、プレーの幅も広がった。

卒業後はアルビレックス新潟シンガポールに加入。昨年はホウガン・ユナイテッドFC(シンガポール)でプレーした。大学卒業時には沢登氏から「数字を残して頑張れ」と、激励されたという。恩師の言葉を胸に、昨年はシンガポール1部リーグで得点王(19得点)とMVPの2冠を達成。活躍を評価され、Jリーガーになる夢をかなえた。

この日はチームの初練習にも参加。初日からボールを使ったメニューで2時間以上の練習をこなした。「Jリーグの舞台でも数字を残せるように頑張りたい」と土井。ゴールだけを追い求め、クラブ目標のJ2昇格に導く。【神谷亮磨】