インターネットテレビABEMAが、11月21日から開幕するサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の全64試合を無料生中継することが14日、分かった。

予選、同時刻に別の場所で開催される試合もすべて含めた全64試合を同一プラットフォームで無料生中継するのは日本史上初。これまでに、NHKが開幕戦と決勝を含む21試合を地上波やBSなどで放送し、フジテレビとテレビ朝日が各10試合を地上波で放送することが発表されている。アジア最終予選のアウェー戦は、有料動画配信サービス「DAZN」のみの放送だった。森保監督率いる日本が出場を決めた場合の代表戦だけでなく、すでに出場を決めている前回王者フランス、ドイツ、スペイン、イングランドなど世界の強豪や、日本と異なるブロックの試合もより身近になりそうだ。

ABEMAは、スマートフォン、PC、タブレットなどで視聴可能。画面をはじく「フリック」など手軽な操作で試合や映像の切り替えが可能という。オリジナルコンテンツや最新技術も提供される。毎試合の名場面をまとめたダイジェスト映像配信や、数台のカメラ映像から選べるマルチアングル映像、試合の途中でも最初から視聴できる追っかけ再生、声援を送りながら観戦できるコメント機能、リアルタイムで見られなかった人向けの見逃し配信も導入される予定。画質もライブ配信で最高峰とされるフルHDで配信される。

AbemaTVの藤田晋代表は「全64試合を日本史上初『ABEMA』にて無料で生中継できることを、大変光栄に思います。サイバーエージェントのパーパスは『新しい力とインターネットで日本の閉そく感を打破する』です。『ABEMA』を通じて、まだまだ続くコロナ禍の生活の中、日本を少しでも元気にできたらと願っています」とコメントを寄せている。