セレッソ大阪に新加入したブラジル人のFWジェアン・パトリッキ(24)が27日、待望の実戦デビューを果たした。

大阪市内で福井ユナイテッドFC(北信越リーグ)との練習試合に右の攻撃的MFとして先発し、後半途中までプレーした。FWブルーノ・メンデスに好クロスを供給したり、MF乾との好連係や自ら右足でシュートも放った。

政府の入国制限で大幅に来日が遅れ、チーム練習は15日に合流したばかり。それでも本人は「80~90%の状態の中でもチームを助けられると思う。徐々に状態を上げて公式戦に出たい」と意気込んだ。

1月途中まで在籍したポルトガル1部サンタクララでは、日本代表MF守田英正と同僚だった。関係者からJリーグ移籍を推薦されたといい、初来日して「人は温かく、素晴らしい国。Jリーグはアグレッシブで強度が高い」と実感したという。

守田が主力に定着した日本代表がワールドカップ(W杯)の出場権を得たことには「彼におめでとうと伝えた」。ブラジルからは夫人と長男を連れて来日。「自分の特長である1対1のプレーや足の速さ、裏への動きを見せたい」とアピール。公式戦デビューは4月中旬がメドになりそうだ。