Jリーグ野々村芳和チェアマン(49)は6日、勝敗に影響する審判員の競技規則適用ミスがあったため、再試合の措置をとることになったJ2モンテディオ山形-ファジアーノ岡山について、その決定から一夜明けて両クラブへの事情説明などを行った。

山形には選手、首脳陣らに対してオンラインで、岡山には現地へ直接出向いて木山監督ら首脳陣に説明した。

元Jリーガーの野々村氏は、選手の複雑な思いを受け止めつつ「審判へのリスペクトは忘れずに、今後もともに、いい作品をつくっていきましょう」と話したという。

問題となったのは3日に行われたJ2第8節の試合で、自陣ゴール方向へのバックパスに対し、手でかき出した山形GK後藤が、得点機会を阻止したとして一発退場になった。

だが、競技規則で味方の足でのパスをペナルティーエリア内のGKが手で扱った場合は相手の間接FKになるものの、警告や退場など「懲戒の罰則は与えられない」。試合は岡山が1-0で競り勝った。

野々村チェアマンはこの日、岡山に出向いた後、京都サンガ-ガンバ大阪の試合観戦のため、京都・亀岡市にあるサンガスタジアムを訪れ、報道陣に対応した。