セレッソ大阪のMF奥埜博亮(32)が9日、恩師との対戦を心待ちにした。

10日はJ1リーグ第8節で、開幕9戦未勝利で17位に沈むヴィッセル神戸とアウェーで対戦する。19、20年にC大阪で指揮したロティーナ監督が、8日から神戸の新監督に就任しており、かつての恩師が臨む初陣の相手となる。

「(神戸の監督就任には)正直、びっくりした。(スペインから)日本に戻ってきて、今回は味方ではないものの、対戦できるのは楽しみ。ロティーナさんのサッカーを僕は分かっているつもりで、逆に僕のよさや弱点も(相手は)分かっている」

奥埜はロティーナ監督がC大阪監督に就任した19年、ベガルタ仙台から移籍してきた。その開幕戦は既にイニエスタが加入した神戸が相手で、奥埜は即先発で起用され、1-0で勝利に貢献していた。

自身の攻撃センスを見抜いてもらい、MFではなく主にFWで起用されることになり、2年連続で自身最多に並ぶ7ゴールの成績を残した。まさに知将の秘蔵っ子だった。

「神戸は元々、個人の力はあるチームなので、1つかみ合えば大きく変わる。ロティーナさんは攻撃もそうだが、守備の立ち位置をすごく大事にする。確実に立ち位置やバランスもよくなる」と警戒。その上で「チームが勝つことに専念したい」

現在7位のC大阪は、今季はアウェーに強く、2勝1分け。その中で奥埜は、開幕から全7試合に先発して1得点を記録。MF原川と組むダブルボランチで攻守の起点になっている。

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