セレッソ大阪DF舩木翔(かける、23)が、下克上のシーズンを送っている。

13日のルヴァン杯1次リーグA組で、開幕3連勝中の首位C大阪は、2位鹿島アントラーズと本拠ヨドコウで対戦する。勝てばプレーオフステージ進出が決まる試合に、舩木は同杯4試合連続の先発が確実だ。

12日にオンライン取材に応じた舩木は、試合当日の13日が24歳の誕生日。「誕生日というのは忘れて、試合に100%で挑めるようにしたい。勝利が誕生日プレゼントになればいい」と自然体を強調した。

開幕前の時点で舩木の序列は、ベンチ入りさえ難しい位置にいた。本職の左サイドバック(SB)ではDF丸橋、山中に次ぐ3番目。宮崎キャンプでは、センターバック(CB)やボランチ、場合によっては攻撃的MFで使われた。だが、正面から取り組んだ姿勢を小菊監督が評価した。

開幕後、故障者の関係でルヴァン杯初戦の大阪ダービーではCBで先発し、勝利に貢献。今季J1では途中出場のみだが、今や、ほぼベンチ入りできる存在になった。CBで先発し、試合中に左SBに変更できる融通性も魅力だ。

「今年はどこの位置をやるにしろ、そこでチームに貢献するのが目標。どこを与えられても、やれればいい」

ユースから昇格し、ジュビロ磐田とSC相模原への期限付き移籍という名のJ2での武者修行を終え、復帰した今季がプロ6年目。かつて年代別日本代表の常連だった舩木が、今度こそ真の才能を開花させようとしている。

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