既に1次リーグ突破を決めていたヴィッセル神戸が、首位を守って全日程を終了した。傑志との最終戦をドローで終え、2勝2分けの勝ち点8となった。

神戸は前半44分、FWリンコンが自身で得たPKを決めて先制した。

その4分後の同ロスタイムに、今度は神戸がハンドで相手にPKを献上。1-1の同点に追いつかれ、前半終了となった。

後半途中には、左膝を負傷していたFW武藤や大迫らを投入し、勝ち越しを狙った。迎えた同42分、右CKから武藤がヘッドで一時は勝ち越し弾を決めた。だが、その後の失点で2-2の引き分けに終わった。

引き分け以上が首位通過の条件だったため、神戸は最低限の結果を残した形となった。

4月上旬に途中就任したばかりのロティーナ監督は「この1次リーグでは、自分たちのスタンダードを示せた。1位通過に値するプレーはできた。試合を通してミスもあったが、及第点だと思う」と総括。

その上で「(決勝トーナメントは)もっと強い相手が出てくるので、自分たちも競争力あるチームへと改善しないといけない。チーム力を上げることにフォーカスしてやっていく」と冷静に語った。

神戸の入った1次リーグJ組は、上海上港(中国)が新型コロナの影響で辞退。チェンライ(タイ)、傑志、神戸の3チームで開幕した。

同じ組には強豪の韓国勢がおらず、試合数は6ではなく4に減った。体調不良でタイ遠征に同行しなかった主将MFイニエスタを含め、故障者の多かった神戸にとっては非常に幸運な1次リーグになった。

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