湘南ベルマーレが、ヴィッセル神戸との”裏天王山”を制し、最下位を脱出した。今季2勝目をホーム初白星で飾り、山口智監督(44)は「なかなか勝ててなかったので、とにかくうれしいです」とホッとした表情を浮かべた。

試合開始前、湘南と神戸はともに1勝8敗4分で勝ち点7と低迷。湘南は得失点の差で最下位に沈んでいたが、試合序盤から果敢に攻め続けた。

積極的な攻撃が実を結んだのは前半40分。DF杉岡大暉(23)がペナルティーエリア手前から強烈なシュートを放つと、FW町野修斗(22)がこぼれ球に反応し、左足で押し込んだ。1度はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による確認があったものの、ゴールが認められた。貴重な先制点に、緑色に染まったホームサポーターからは大きな拍手が送られた。

これまで先制した3試合のうち、2試合は逆転負けを喫していたが、この日は違った。1-0の後半6分に町野が神戸のバックパスのミスを突き、冷静に2得点目を決めた。湘南は今季初の複数得点。その後も守りに入ることなく攻め続け、2-1で逃げ切った。

山口監督は「選手が我慢どころや攻める場面をよく判断してくれた」と選手をたたえたうえで、次を見据える言葉を続けた。「今日の勝利がほんとうに良かったと思えるように、次につなげていかなければならない」。最下位から脱出した湘南が、巻き返しに燃える。

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