今月のドイツ遠征に参加する日本代表3人が出場した一戦は、互いに譲らずスコアレスドローとなった。

前節で右下腿(かたい)三頭筋(右ふくらはぎ)の肉離れから復帰した浦和レッズDF酒井宏樹(32)、は、この日4試合ぶりにスタメン出場。右SBで果敢に敵陣に攻め上がると、後半も運動量は落ちなかった。

後半17分にはMF岩尾の右CKに、大外からヘディングで飛び込むなど、ダイナミックなプレーも見せた。2月以来の代表復帰も、活躍が期待できそうだ。

湘南ベルマーレGK谷晃生(21)も先発出場。展開を見極めながら前に出てピンチを未然に防ぐなど、的確な判断力を見せた。枠の中へ再三シュートを打たれるも、危なげなく弾いて鉄壁ぶりをアピール。持ち味を生かして、権田、川島の代表GK陣に割って入りたい。

湘南のFW町野修斗(22)は後半10分からFWウェリントンに代わって途中出場。得点はならなかったが持ち味のドリブルでゴールに迫った。町野は7月の東アジアE-1選手権でも3得点をマーク。ドイツでも攻撃力を存分に発揮出来るか。

日本代表は今月23日にアメリカ代表と、同27日にエクアドル代表と国際親善試合を行う。酒井、谷、町野の3人は、チームでの戦いからいったん離れ、ドイツ・デュッセルドルフへと向かう。