J2町田ゼルビアは24日、高校サッカー界の名門・青森山田を率いる黒田剛氏(52)が来季の新監督に就任すると発表した。

町田はポポヴィッチ監督体制下4年目となった今季、前半は上位に食らい付いたが、8月以降に後退。最終的に、14勝9分19敗の15位でシーズンを終えている。

全国高校サッカー選手権で3度の優勝を誇る黒田氏は、J1昇格という新たな目標に向かうことになった。クラブの公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

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この度、2023シーズンよりFC町田ゼルビアの監督に就任することになりました、黒田剛と申します。

約30年間、高校サッカーというステージで精一杯頑張って参りましたが、この度FC町田ゼルビアから大変魅力のあるオファーをいただき、新たな挑戦ができることをとても嬉しく思います。

FC町田ゼルビアのファン・サポーター、株主・パートナー企業、地域の方々、その他多くの関係者の皆さまにおかれましては、日頃よりFC町田ゼルビアを支え、熱いご声援をいただき誠にありがとうございます。

私はこれまでプロの指導者としての経験がなく、私の就任について不安を感じられることもあるかもしれません。

ただ、長きに渡り培ってきた「勝者のメンタリティ」はどのカテゴリーであっても、失われるものではないと信じております。

これからは、FC町田ゼルビアの勝利のために全力を尽くす所存です。

そして、皆様の想いは「J1昇格への道」にあると思っています。クラブ・選手・スタッフが一丸となり「夢(J1昇格)実現」のために、自分自身の全てをチームに還元し、ファン・サポーターの皆さまと一緒に喜びを分かち合う瞬間の実現を心から願っています。

FC町田ゼルビアに関わる全ての皆さまと一緒に町田を盛り上げていきたいと思いますので、これからどうぞよろしくお願いします。

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◆黒田剛(くろだ・ごう)1970年(昭45)5月26日、札幌市生まれ。登別大谷(現北海道大谷室蘭)-大体大。94年から青森山田高でコーチに就任し、95年4月から監督を務める。05年高校総体で全国初制覇。冬の全国高校選手権は25大会連続出場中で、優勝3度(16、18、21年度)。