清水エスパルスMF白崎凌兵(29)が、技ありの一撃で本拠地アイスタを沸かせた。

0-0で迎えた前半45分。ゴールやや左で縦パスを受けると、反転してシュートコースを確保。体を倒しながら、右足で逆サイドへ流し込んだ。開幕から出場7試合目で記録した今季初得点で、先制点をもたらした背番号「14」。駆け寄る仲間の祝福に身を委ねた。

貴重な1点を演出したのは頼れるベテランだった。DF吉田豊(33)が、ボランチの位置から駆け上がった白崎の動きを逃さず、正確なパスでアシストした。この日、第2節のアウェー岡山戦で達成したJ通算400試合出場のセレモニーで家族が来場。何よりの応援団が見守る中、左サイドで輝きを放った。

8日の前節で東京Vに2-1で競り勝ち、待望の今季初勝利を挙げた。秋葉忠宏新監督(47)のリーグ初陣を飾り、再出発の1歩を記したチーム。この日も今季初の連勝へ前進したはずだったが、後半に“落とし穴”が待っていた。再三の好機を逃すと、同33分だった。クロスを中央で合わされ、同点弾を許した。

直後の同34分、指揮官は東京V戦で決勝点を決めたFWオ・セフン(24)を投入。身長193センチの大型ストライカーを中心に勝ち越し点を狙った。最後まで勝利を目指す姿勢は見せたが、同点のまま試合終了の笛が鳴った。勝ち点1は積み上げたが、欲しかった「連勝」は逃した。【前田和哉】