若きエースFW細谷真大(21)が4試合ぶり今季2勝目に導いた。
1-1の後半10分、自陣から相手守備ラインの背後に蹴り出されたクリアボールに反応。相手DF大岩一貴(33)を後ろから追い抜くと、なぎ倒し、GKと1対1となり、冷静にその股下を通した。
元ブラジル代表ロナウド氏をほうふつとさせる衝撃的な勝ち越しゴールに、会場はどよめきが起こった。
直近3試合で勝ちなしと苦しむチームを救う一撃。ゴール後には、アウェーにもかかわらず多くのサポーターが駆けつけたゴール裏のスタンドに向かった。「勝てなかった時期が続いたのでサポーターと勝てたことが本当にうれしい」と素直に喜んだ。
3バックの相手の背後を突くことが、この日のミッションだった。「サイドバックの裏はチーム全体で狙っていて、うまくフィットした。チームが苦しい時に決めるのがFW。そういう意味ではいい得点だったかな」とうなずいた。
昨季、リーグ戦8得点とブレークし、Jリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞。今季も4点目と成長著しい。速さ、強さ、うまさを兼ね備え「クオリティーはまだまだですけど、冷静さは去年から成長しているなと感じる。体の強さは発揮できている。体をねじ込むところや瞬間的なスピードは通用している」と自身の成長を実感している。
ネルシーニョ監督も「まだ若い選手ですが、前線での推進力、スピードという武器を兼ね備えたアタッカーですごく成長した選手。求めることに応えてくれる。ここにきて、自信を持ってやっている。技術、戦術の部分も他の選手と切磋琢磨(せっさたくま)しながら良くなってきている」と目を細めた。
サポーター、チームの期待を一身に背負う細谷。「点をいっぱい取って勝たすのがFWの仕事。もっと取りたい」と貪欲に前を向いた。【佐藤成】



