J3沼津が6年ぶり2度目の天皇杯出場を決めた。常葉大に3-0で快勝。初出場を決めた2017年以降、4度目の決勝で本大会への扉を開いた。天皇杯1回戦は21日、レイラック滋賀(滋賀県代表)と対戦する。

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J3沼津が実力を見せつけた。FW2人が特徴を生かしたゴールを決め、2度目の天皇杯切符をたぐり寄せた。

前半12分、今季加入のFW和田育(はぐみ、22)が口火を切った。ゴール中央に入ったボールをループ気味にシュートし、ネットを揺らした。先制点を挙げたルーキーは「どんな状況でも常にゴールを意識して、積極的にシュートを打ち込んだ」。この日、激しい雨と濃い霧で視界が悪い中、GKの立ち位置を即座に確認し、技ありのシュートを決めた。

追加点はセットプレーから生まれた。同28分、MF徳永晃太郎(26)の右FKが、ゴール前で混戦となり相手のオウンゴールを誘発し2-0。同43分、またも徳永の右FKから今度はFWブラウンノア賢信(21)が、完璧なタイミングで頭に合わせ、ダメ押しのチーム3点目を挙げた。「身長を生かしたプレーができた」と、カナダ出身の189センチストライカーは満足の表情を浮かべた。

後半は相手のレッドカード退場で数的有利になり、攻める時間が続いた。後半のシュート数が相手の4本に対し11本。しかし、フィニッシュが決めきれず後半無得点に終わった

中山雅史監督(55)は「悪天候の中、前半は球際や競り合いで負けず非常によかった。だが後半は賢く戦えなかった」と反省も口にした。2週間後に迫る本大会1回戦(対レイラック滋賀)に向けて、主将のMF菅井拓也(31)は「久しぶりの出場。1つでも上に行けるよう頑張りたい」と意気込んだ。【山口昌久】