U-17新潟選抜はU-17日本代表に1-5で敗れ、1勝2敗の3位で大会を終えた。新潟選抜はMF山村朔冬(帝京長岡)を中心に攻め込みながらも得点できずにいると、前半だけで4失点。後半3分に途中出場のFW安野匠(帝京長岡)がMF石山青空(アルビレックス新潟U-18)のスルーパスからゴールを決めて1点を返したが、後半ロスタイムに5点目を奪われた。優勝は3戦全勝のU-17ベネズエラ代表で、2位は2勝1敗のU-17日本代表。U-17ニュージーランド代表が4位となった。

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新潟選抜は大量5失点を喫した。大会最終戦を白星で終えることはできなかったものの、日本代表を相手にパスサッカーを展開してゴールを襲い、何度も会場を沸かせた。

攻撃をけん引した山村は立ち位置を変えながらボールを引き出し、効果的なパスを広角に散らした。後半19分には右FKから無回転シュート。惜しくもゴールポスト左をたたいたが、能力の高さを示した。今大会は全3試合に出場。ニュージーランド、ベネズエラと海外選手特有の手足の長さ、スピード、フィジカルの強さを感じたが、足元の技術、視野の広さ、高精度のキックを存分に発揮した。「普段だったら通るパス、シュートが通らないこともあったが、自分の良さを出すこともできた」と振り返った。

今大会のために県内各チームから選抜された選手たちは解散し、所属先に戻る。アルビレックス新潟U-18の選手はプリンスリーグ北信越1部、高体連の選手は冬の選手権を控える。10度目の全国選手権出場を狙う帝京長岡の山村は「この大会で経験した高いレベルをチームに戻っても忘れず、生かしていきたい」と気持ちを切り替えていた。【小林忠】