「ゴン」こと中山雅史監督(56)率いるアスルクラロ沼津が、アウェーでYS横浜に1-0と競り勝ち、順位を暫定ながら6位に浮上させた。

一進一退の攻防の中、前半38分にFWブラウン・ノア賢信が待望のゴールを挙げた。

相手の縦パスを頭ではね返したボールが、最前線に残っていたブラウンの足もとへのスルーパスとなって届いた。これを冷静に左足でゴール左隅へと決めた。

沼津は後半、押し込まれる展開が続いた。相手が攻撃的な選手を次々と投入してきた終盤は、自陣ゴール前を固めて「虎の子の1点」を懸命に守った。

後半41分にはYS横浜MF山本に強烈なシュートを見舞われたが、ゴール枠に当たって外れた。運にも味方され、最少得点を守り抜いた。

中山監督は「選手たちが最後まで粘り強く戦い、勝ち点3を取ってくれたのはうれしく思う」と振り返った。ただ後半は受け身になり、どっちに転んでもおかしくない展開だっただけに「試合の終わらせ方がうまくいかなかった。まだまだです」と課題も口にした。

大混戦のJ3とあって残り3試合、他のチームの結果次第では2位に入る可能性さえまだある。それだけに「選手たちにはしっかり休んでもらって、次の試合へとタフに行ってもらいたいなと思います」と意欲的に話した。

高校サッカーの全国切符を懸けた地区予選は各地で決勝が行われる中、この日は静岡県でも藤枝東-静岡学園との間で決勝が行われていた。藤枝東出身の中山監督に対し、YS横浜の倉貫一毅監督は静岡学園出身。くしくもOB同士による「場外戦」という様相だった。

そしてJ3の舞台では中山監督に軍配が上がったが、高校サッカーでは静岡学園が勝利し、全国切符を獲得した。会場を後にする際、中山監督に高校サッカーについて話を振ると「どっちが勝ちました? えっ、(藤枝東が)負けましたか。何対何? (1-2)あーっ、残念!」と本気で悔しがった。