川崎フロンターレが、23年までコーチを務めた寺田周平監督が率いるJ3福島ユナイテッドFCに4-3で逆転勝ちを収め、3回戦に駒を進めた。

FW山田新(25)が3月29日のJ1第7節FC東京戦以来約2カ月半ぶり公式戦でゴールを含む2得点の活躍でチームを勝利に導いた。

J3相手に辛くも勝利した長谷部茂利監督は「相手は非常に上手でしたが、失点をするようではと自分は考えています。7点入るゲームでしたが、内容的には乏しい、物足りない、そういう感想です」と厳しく振り返った。

出はなをくじかれた。前半9分、右サイドを崩されると、ミドルシュートを沈められ先制を許した。チームを救ったのは眠れるエースだった。0-1の同29分、敵陣でボールを奪い返すと、MF橘田健人が左からクロス。ゴール前に詰めた山田が決めて追いついた。昨年リーグ戦19得点とブレークしたが、今季はここまでわずか2得点。3月末からゴールがなかったが、ついに目覚めた。

後半開始早々に山田が追加点を奪う。カウンターでMFマルシーニョが左サイドを突破すると、中にいた山田が押し込んで2点目。逆転に成功した。同19分にはこの日30歳の誕生日を迎えた途中出場のMF脇坂泰斗主将が連係からバースデー弾で3点目。終盤にはFW小林悠が今季公式戦初ゴールで試合を決定づけた。試合終了間際に2失点してヒヤリとしたが、2回戦を突破した。

負傷していたDF三浦颯太が先発復帰したほか、FW宮城天も途中出場で実戦に戻ってきた。出番は訪れなかったが、MF大島僚太もベンチ入りを果たした。 今後の戦いに向けて戦力が戻りつつある。指揮官は「層が厚くなるというより、川崎フロンターレの持っている、自分たちの力を表現できるんじゃないかなと思っています」とシーズン後半戦での本領発揮に期待感を示した。

両クラブは24年に選手の強化、育成を目的とした業務提携を結び、川崎Fの若手選手が育成型期限付き移籍で福島に数名加入するなど縁が深い。福島は川崎Fの元監督である関塚隆氏がテクニカルダイレクターを務めている。【佐藤成】

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