清水のアフシン・ゴトビ監督(47)が「天国」と「地獄」を使い分ける。今季対外試合初勝利を収めた20日のプレシーズンマッチ横浜戦から一夜明けた21日、約1時間30分の軽めのメニューで調整を終えた。3月5日の開幕戦(対柏)まで2週間を切り、ここからは調整方法も「本番モード」になっていく。ゴトビ監督は「基本的には試合の翌日は回復メニュー。試合の2日後にオフを与えようと思っている」と説明した上で「勝てば天国を体験できるが、結果が出なければ地獄になる」と不敵な笑みを浮かべた。

 試合結果によってスケジュールを組むことは、全34試合と長丁場のリーグ戦を勝ち抜くための手段でもある。試合に勝てば“報酬”として連休やボーナスも与え、逆に負ければ“罰則”として無休のハードワークを課すという2通りのプランを用意するという。同監督は「選手が新鮮な気持ちでいられる賢いプランニングが必要だ」。勝敗を加味しながら調整方法を決定する意向を示した。

 横浜戦に勝利したことで、さっそく22日の練習は、2部練習から1部練習に変更された。天国か地獄か-。選手たちの運命は、今後もすべて「結果」によって決まる。【為田聡史】