横浜のDF中沢佑二(33)が、日本代表の盟友である名古屋DF田中マルクス闘莉王(29)に宣戦布告した。1日の練習後、5日の開幕戦(豊田ス)に向け、「先に1点取られると、のらりくらりやられる。(無得点に抑えて)闘莉王がイライラする展開が望ましい」と息巻いた。名古屋は絶対に勝ちたいホーム開幕戦。得点を奪えず、しびれを切らした闘莉王が攻撃参加したところで、カウンターを見舞う、というイメージを膨らませた。

 中沢は先月22日に右太ももの違和感を発症。開幕戦出場は絶望的と思われていたが、この日から練習に完全合流した。「今日は6割ぐらい。100%は名古屋戦でという気持ち」と意欲満々だ。先週は「難しい」と話していた木村監督も、「(構想に)入っているよ」と前向きな姿勢をみせた。チームは開幕直前にもかかわらず、いまだシステムを模索中と仕上がりが遅れている。「みんな迷っている。自分が1本、道を示してあげたい」とピッチ上で勝利への道筋を照らす。