FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会は2日目を迎え、1次リーグB組では優勝候補のイングランドが6-2でイランに大勝した。

この試合で注目されたのがアディショナルタイム(ロスタイム)の長さ。けが人が出たこともあるが、前後半あわせてなんと27分が費やされた。今大会は他の試合でも平均してアディショナルタイムが長く、海外メディア等でも大きな話題となった。

イングランド-イラン戦は、前代未聞のアディショナルタイム計27分となった。まず前半、表示されたのが異例の「14分」。イランGKベイランバンドが前半8分にクロスに飛び込んだ際、味方と激突。顔面を強打して治療に10分以上もの時間を費やしたためだ。

さらに後半も複数の選手のけががあり、そのたびに試合がとまった。結局、後半もアディショナルタイム10分が表示された。それに加え、ロスタイム中にゴール前の混戦の判定をめぐり、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による確認も行われた。結局、後半の実際のアディショナルタイムは13分にのぼった。

英BBC電子版によると、この試合は正確には117分16秒も続いたという。ただ今大会、アディショナルタイムが長かったのはこの一戦だけではない。2日目までの4試合で合計65分のアディショナルタイムが費やされた。

BBC電子版はその理由について「選手のけがもあるが、国際サッカー連盟(FIFA)が実際にプレーが止まった時間をきちんと計測し、選手の時間稼ぎをなくそうとしている」と説明した。

そり上げた頭がトレードマークのかつての名物主審で、現在はFIFAの審判部長を務めるピエルルイジ・コリーナ氏によると、今大会では第4の審判がプレーが止まった時間を正確に計測するように指導されている。同氏は「試合の半分だけで3ゴールが決まれば、ゴール後のパフォーマンスで4~5分は時間をロスしている」と話しているという。