サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表は、23日にカリファ国際スタジアムでドイツと戦い、初戦で大金星。試合を決める劇的ゴールを記録したFW浅野拓磨(28=ボーフム)の兄晃平さん(29)による高級食パン店「朝のらしさ」は、興奮から一夜明けた24日、にぎわいを見せていた。

浅野自身がオーナーを務める同店は三重県四日市市にある。オーナーの決勝弾を祝し、この日は食パン購入者先着50人にラスクをサービスした。店内には前夜の感動を伝える客の声も響いており、晃平さんも「(お客さんも)当然多いですね。盛り上がっています」と話した。

電気関係の会社で働いていた晃平さんだったが、浅野の相談をきっかけに27歳で脱サラし、開店に至った。「今まで経験してきていないことに携われたことは、すごく人生にもプラス。パン屋やって素晴らしい経験をさせてもらったと思います」と振り返る。

9人家族の浅野家。晃平さんは次男、浅野は三男。店の屋根には「一般の家族や仲間をイメージしている」と話す、一家だんらんのイラストが書かれている。店内では7種類の食パンを販売しており「(拓磨も)帰ってきたときはいつも食べる」という。

試合は自宅で観戦したといい、逆転の場面は「(4年前)悔しい思いをしましたし、その鬱憤(うっぷん)を晴らすような、魂のこもったゴールだった」と誇らしげに語った。

LINE(ライン)で弟に祝福のメッセージを送ると「ありがとう」と返ってきたと、ほおを緩ませた。【波部俊之介】