FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本が1次リーグE組を勝ち抜けば、決勝トーナメントで対戦するのがF組だ。前回大会で準優勝のクロアチア、同3位のベルギーがいる。まだ1試合目が終わったにすぎないが、気になる隣の動向もチェックしておきたい。

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FIFAランキング2位のベルギーが、同41位のカナダに1-0で勝利し、辛くも勝ち点3を手にした。シュート数はベルギーの9本に対し、21本も浴びた。司令塔のMFデブルイネのスルーパス、E・アザールのドリブルは影を潜めた。マンオブザマッチのデブルイネは「いいプレーができたとは思わない。なぜ選ばれたか分からない」と自虐。マルティネス監督も「最悪の出来だが、勝てたから最悪の試合ではない」と強がった。

W杯1次リーグはこれで8連勝。ロングパスから1点を奪いきる試合巧者ぶりは光ったが、攻守にスピード感の欠如は明らかだ。その背景にあるのはピークを過ぎた選手の多さだろう。先発メンバーに30代の選手が6人。前回メンバー16人が残っており、アザール、デブルイネらが変わらず主軸を担う。世代交代は進まず、カナダ戦でも献身的にボールに絡む「水を運ぶ人」は見当たらなかった。

エースのルカク不在はあるにせよ、フレッシュ感あるカナダに大苦戦した。4年前に「ロストフの悲劇」を喫した日本が若返ったのとは対照的。ロスタイムが長い傾向にある今回。終盤まで走りきれるか、不安を残す初戦となった。

◆F組展望 1試合を終え、勝ち点3のベルギーが首位に立つ。次戦は堅守のモロッコだが、エースのルカクが負傷欠場するだけに1点勝負か。クロアチアは勝ち点1に終わり、次のカナダ戦が重要。2強とみられていたグループだが、混戦模様で予断を許さない。