21-22年シーズンのプレミアリーグ得点王のソン・フンミン(孫興民、30=トットナム)が、負傷の影響をものともせず、躍動している。悪夢の骨折から24日。黒色のフェースガードを着用し、ピッチに立った。

背番号7の“バットマン”が沸かせた。前半8分までに2本のCKを任されると、同25分には味方のロングパスを受け、2人を交わして右足で強烈なシュート。得点には結びつかなかったが、両足を駆使した足技を披露し、スタジアムに詰めかけた韓国サポーターを魅了した。

ソンは今月1日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のマルセイユ戦で相手選手と空中戦で激突。左目付近を骨折した。

W杯出場が危ぶまれたが、16日にカタール入りすると、手術を経てフェースガードを着用して練習に参加。負傷から半月で“スピード復帰”を果たした。

韓国は過去のW杯で南米勢に5戦未勝利だが、サウジアラビア、日本に続き、優勝経験国からの勝利を狙う。前半を終えて、0-0と一進一退の攻防を続けている。