FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、初の8強進出を逃した日本代表に、フランス紙レキップは6日、日本の「成長は明白だ」などと報じ、あと1歩で「新しい景色」に届いた「サムライブルー」の健闘をたたえた。

6日付の同紙は、日本が「またもや美しい成功のすぐ近くを通過した」「W杯8強の障害を乗り越えることに失敗した」などとし、決勝トーナメント初戦クロアチアに、PK戦までもつれ込んだ末に敗れた戦いを表現した。

続けて日本の技術にも触れ「(日本の)成長は明白だ。このチームは、4-2-3-1と5-4-1の間で、オフェンスで3-4-3に変えながら、システムを巧みに操ったのだ」と評価。システム変更により、1次リーグでドイツ、スペインの強豪から勝利を収めた戦いに、日本の「成長」を評価した。

「サムライブルーの平均レベルは絶えず上がっている」とも賛辞したが、その一方で「何人かの技術的リーダーが欠けている」とも指摘した。

また、MF伊東純也(29)が所属するフランス1部スタッド・ランスの地元紙、リュニオン紙電子版は5日、「ジュンヤ・イトウ(スタッド・ランス)はW杯でクロアチアによる日本の敗退を妨げることができなかった」という見出しで、日本の敗退を報じた。

日本はクロアチア戦で今大会初めて先制したが、同紙は伊東のプレーに言及。「前田の先制点に至ったCKでのコンビネーションに参加した」とし、試合途中での守備位置変更もこなした伊東を高く評価した。(松本愛香通信員)