新型コロナウイルスの影響で各大会が中断していることにより放映権などの収入が大幅に失われるため、今後数カ月間でサッカークラブの市場価値が全体的に落ちるとスペイン紙アスが31日に報じた。

同紙がスイスのサッカー関連調査機関CIESが発表したデータを引用し、欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス)に属するクラブの市場価値総額の推移を次のように伝えている。

3月11日の時点で327億ユーロ(約3兆9240億円)だった市場価値総額が、6月30日には28%減の234億ユーロ(2兆8080億円)になると推測されている。そして欧州5大リーグのクラブの市場価値暴落ランキングのトップ5は以下の通りとなっている。

最も市場価値が落ちるのがマンチェスター・シティで4億1200万ユーロ(約494億4000万円)減。13億6100万ユーロ(1633億2000万円)から9億4900万ユーロ(1138億8000万円)となる。

2位はバルセロナで3億6600万ユーロ(約439億2000万円)減。11億7000万ユーロ(約1404億円)から8億400万ユーロ(約964億8000万円)となる。

3位は現在市場価値トップのリバプールで3億5300万ユーロ(約423億6000万円)減。14億500万ユーロ(約1686億円)から10億5200万ユーロ(約1262億4000万円)に落ち込む。しかし市場価値トップの座は変わらない。

4位はレアル・マドリードで3億5000万ユーロ(約420億円)減。11億ユーロ(約1320億円)から7億5000万ユーロ(約900億円)になる。

5位はパリ・サンジェルマンで3億200万ユーロ(約362億4000万円)減。9億6100万ユーロ(約1153億2000万円)から6億5900万ユーロ(約790億8000万円)になる。

これにマンチェスター・ユナイテッド、インテル・ミラノ、バイエルン・ミュンヘン、チェルシー、トットナムが続き、ランキングトップ10に名を連ねている。

その他、欧州5大リーグ所属の全98クラブの中、スペインではアトレチコ・マドリードが13位、バレンシアが18位、ベティスが24位、セビリアが25位、ビリャレアルが33位、レアル・ソシエダードが40位、エスパニョールが48位、ビルバオが52位、ヘタフェが53位、セルタが63位、レバンテが64位、バリャドリードが82位、オサスナが84位、グラナダが85位、アラベスが86位、エイバルが87位、レガネスが92位、マジョルカが94位となっている。

(高橋智行通信員)