アトレチコ・マドリードがディエゴ・シメオネ監督(50)に対し、24年まで契約延長する意向であると伝えてあると、スペイン紙アス電子版が19日に報じた。同監督の現契約は22年6月30日までとなっている。

クラブのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが数日前、シメオネ監督と話し合い、2年間の契約延長を希望していると伝えたという。

シメオネ監督は国王杯2回戦コルネジャ戦に敗れた後、自身の将来について「サッカーは変わるものだ。クラブが決定すること、そして全てのオプションに対してオープンになる必要がある」と退団の可能性もあることを示唆していた。しかし同監督とクラブCEOの関係は良好で、交渉は複雑化しないとのことだ。

シメオネ監督は現在、指揮官として世界最高額の年俸税込3200万ユーロ(約40億円)を受け取っていると伝えられている。だがクラブが新型コロナウイルスの影響を財政面で大きく受けていることを理解しており、減額に応じる見通しで、契約延長への問題にはならないという。契約延長交渉は、シメオネ監督の妹で、代理人のナタリア・シメオネ氏とクラブの間で行われることになる。

シメオネ監督がAマドリードの指揮官に就任したのは11年12月。もし契約延長が実現した場合、13年間チームを率いることになる。これまでAマドリードで7タイトル(リーグ戦1回、国王杯1回、スペイン・スーパー杯1回、欧州リーグ2回、UEFAスーパー杯2回)を獲得している他、欧州チャンピオンズリーグ決勝に2回進出している。そして今季は消化試合が2試合少ないにもかかわらず、2位レアル・マドリードに勝ち点4差をつけスペインリーグ首位に立っている。(高橋智行通信員)