サッカー女子の元日本代表で、米プロリーグNWSLのスピリットに所属するFW横山久美(27)が20日までに、心と体の性が一致しないトランスジェンダーであることを公表した。

これを受け23日、米国のバイデン大統領がツイッターで、横山と、21日に同性愛者であることを公表したNFL、レイダーズのカール・ナシブに対し「2人の勇気を、非常に誇りに思う。あなたたちのおかげで、世界中の多くの子どもたちが、今日、新たな光の中で、自分自身を見つめることができている」とつぶやいた。

このつぶやきを横山もツイッターで引用し「Thank you so much」と涙を流す絵文字とともに、感謝している。

横山は、元日本代表でNWSLレーシングに所属するFW永里優季のYouTubeの公式チャンネルに登場。そこでトランスジェンダーだと説明。動画内では、これまで女性と交際してきた事実などを明かし「将来、サッカーをやめて男になって生きていきたい。日本にいる時は隠していたが、米国に住んで、オープンにしていいんだと感じた。隠していることはダサい、と言われた」などと話している。

なでしこジャパンでは切れ味鋭いドリブルを持ち味に、国際Aマッチ通算43試合で17得点。19年の女子ワールドカップ(W杯)にも出場している。