レアル・ソシエダードのBチーム、サンセに所属するU-20日本代表DF喜多壱也(20)が、スペイン2部リーグで人種差別的な侮辱を受けたとスペイン紙アス電子版が7日に報じた。

喜多は7日にホームで行われた2部リーグ第29節カステジョン戦(4-2で勝利)でフル出場した際、終了間際に相手DFからアジア人を蔑視する際に用いられる言葉で罵られたため、一時中断される事態となった。この試合の笛を吹いたエナ・ウルフ主審は審判報告書でこの件を次のように説明している。

「後半49分にRソシエダードBの喜多壱也が、カステジョンのアルベルト・ヒメネスから『クソ中国人』と言われたとの報告を受けたため、反人種差別プロトコルが発動された。しかし審判団は誰もその発言を聞いていない」

スペインでは近年、人種差別問題が後を絶たず、Rソシエダードのトップチームでプレーする久保建英も昨年1月に同様の被害に遭っていた。アウェーのバレンシア戦で複数のバレンシアサポーターから「中国人、目を開けろ」と人種差別的な侮辱を受けていた。

喜多は昨年7月、期限付き移籍で京都からサンセに加入した。契約は今季終了までの1年間で買い取りオプションが付帯している。現在、レギュラーの座を確固たるものにしており、出場した2部リーグ20試合のうち17試合で先発出場。その実力が認められ、1月4日のアトレチコ・マドリード戦ではトップチームに初招集され、出番はなかったもののベンチ入りした。(高橋智行通信員)