イタリアに女子プロリーグが誕生する可能性が出てきた。30日付のイタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトが伝えた。同紙によるとナポリのデラウレンティス会長が28日にローマでイタリア協会のアベテ会長と会って話し合い、女子サッカーのプロ化を発案した。

 同案では男子のセリエAのクラブが経営する12クラブのリーグとなり、降格はなし。デラウレンティス会長は女子W杯ドイツ大会の成功を見て「あれだけの観客が集められる。イタリアでも確立すべきだ」と訴えた。成功の象徴としてなでしこジャパン主将のMF沢穂希の写真が掲載された。

 現在のイタリア女子サッカーはアマチュアで、競技人口は1万3000人と4年前の2万5000人から大きく減っている。現時点でナポリ、キエボ、チェゼーナは賛成で、ACミランは前向き。ウディネーゼ、ジェノアなどは反対している。インテルミラノ、ユベントスは態度を明確にしていない。(波平千種通信員)