アジア大会で金メダル3個を含む5つのメダルを獲得したスケートボードの日本代表が1日朝、羽田空港に帰国した。いつもはラフな服装で飛行機移動するる選手たちも、この日は公式スーツ。「飛行機の中が、めっちゃきつかった」と、女子パークとストリートで銀メダル2個の伊佐風椰(かや、17)は苦笑いで話した。

20年東京五輪で初めて実施される競技にとって、初の総合大会出場。スケートボーダーとして初めて日の丸を付けた男子ストリート金の池慧野巨(けやき、17)は「いつもの遠征と違う雰囲気でちょっと窮屈だったけれど、いい経験」。男子パーク金の笹岡建介(19)も「選手村の食事はおいしくなかったけど、楽しかった」と話した。

女子パーク金の四十住さくら(16)は「他の競技の日本選手もいて新鮮だった」。伊佐も「選手村では卓球ばかりやっていた。他の国の選手と話して仲良くなれた」と振り返った。普段の海外遠征は個人での行動が多いが、今回は代表チームとあって選手たちで同部屋。四十住は「毎日、風椰と話して笑っていた。こんなに笑った遠征は初めて」と話した。

日本代表としての初遠征を終えて西川隆監督は「今回の選手はみんな大人だし、しっかりしていた。日本を代表して大会に出て、僕もいい経験をさせてもらった」と満足そう。最後に「学校の報告会とか公式の場に行くときは、日本代表のスーツで行ってね」と選手たちに伝え、初の日本代表チームを解散した。